11月1日 決算特別委員会

議事
(1)付託決算の審査
  ア 報告第1号 令和4年度墨田区一般会計歳入歳出決算
  イ 報告第2号 令和4年度墨田区国民健康保険特別会計歳入歳出決算
  ウ 報告第3号 令和4年度墨田区介護保険特別会計歳入歳出決算
  エ 報告第4号 令和4年度墨田区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算
    以上4件を一括して議題に供した後、一般会計の款7・産業観光費及び款8・土木費の質疑を一括して行った。
    その後、本日の会議を終了し、2日(金)午前10時から委員会を開会し、一般会計の教育費及び議会費の質疑を行うこととした。
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             会議の概要は、次のとおりである。
                             午前10時00分開会


○委員長(堀よしあき) 
 ただいまから決算特別委員会を開会いたします。
 早速議事に入ります。
 付託決算の審査を行います。
 報告第1号、報告第2号、報告第3号及び報告第4号の各会計決算、以上4件を一括して議題に供します。
 本日は、一般会計の款7・産業観光費及び款8・土木費の質疑を一括して行います。
 それでは、順次質疑を承ります。
 初めに、維新・国民の質疑を行います。

◆委員(ちょうなん貴則) 
 おはようございます。維新・国民のちょうなんです。よろしくお願いいたします。
 私からは、最初に153ページ、京成曳舟駅周辺道路整備事業費についてお伺いをいたします。
 私も地元で、曳舟駅周辺がきれいになっていくのはすごくうれしいんですが、あの辺の駅前整備に関して近隣の住民の方から、もう少しほかの利用用途があったんじゃないかみたいな、少しあそこの場所の有効活用ができていないのではないかみたいなお話があったので、何点か確認をさせてください。
 まず最初なんですけれども、あそこの、本事業の目的についてお伺いをしてもよろしいでしょうか。

◎拠点整備課長(前田武) 
 当該費用につきましては都市整備課の所管となりますが、交通広場設置の目的に関する質問ですので、まちづくりの所管である私のほうから答弁させていただきます。
 京成曳舟の交通広場につきましては、京成押上線の高架化を契機といたしまして、再開発事業や道路整備などの駅周辺のまちづくりに併せて一体的に整備する都市計画事業でありまして、まちの玄関口として地域の顔となる整備をはじめ、交通の円滑な処理及び利便性の向上に寄与すること、さらに既成市街地におきましては、密集市街地の解消や公共施設の不足を解消して防災性の向上に寄与することを目的に、整備をしております。

○委員長(堀よしあき) 
 以上で立憲民主党の質疑を終了いたします。
 議事の都合により、暫時休憩いたします。
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                             午前11時56分休憩
                              午後1時10分再開

○委員長(堀よしあき) 
 委員会を再開いたします。
 休憩前に引き続き、順次質疑を承ります。
 次に、新しいすみだの質疑を行います。

◆委員(井上ノエミ) 
 今日もよろしくお願いいたします。
 まず、147ページ、観光費について伺います。
 新聞でも報道されていますが、今回、墨田区が「地球の歩き方」とのコラボで作成した「すみだの歩き方」ですが、これはすばらしい取組だと思います。「地球の歩き方」は主に海外旅行のために利用される本だと思っていました。調べてみましたが、「地球の歩き方 東京」もありますし、今年は「東京23区」も出版されています。また、「多摩地域」も出版されています。「すみだの歩き方」は、読んでみると観光に大変役に立つと思います。この冊子は学研の専門の方が製作していますが、日本語と外国語もありますので、製作費は相当かかっていると思いますが、どのくらいかかったのか伺います。

◎観光課長(榊健) 
 本事業は令和5年度の予算に計上させていただいている事業でございますが、予算につきましては、日本語版1万部、多言語版6,000部、PDFデータの作成などを合わせまして539万3,000円を計上しているところでございます。

◆委員(井上ノエミ) 
 今回は相撲と銭湯、カフェがテーマでした。ページ数が少ないので、十分な情報が載せられていないのが残念です。例えば、ちゃんこ料理であれば店内に土俵のあるお店もあります。是非今後はもっと詳しい「すみだの歩き方」をつくってもらいたいと思います。
 「地球の歩き方」は読者がいろいろな情報を提供して作成する本だと思います。区民からの細かい情報を集めれば、詳しい本ができると思います。そして、是非商業出版してもらいたいと思いますが、現在何か考えているのか伺います。

◎観光課長(榊健) 
 今回、作成に当たりましては観光協会に委託をさせていただきまして、観光協会とも協議をしている中で、観光冊子で実績のございます「地球の歩き方」との連携というアイデアが出てきた結果、実現に至ったものでございます。
 ご提案のありました商業出版となりますと、事業者側との広範な協議ですとか費用対効果、こういったものを慎重に検討する必要がございますので、まずは今回作成をいたしました「すみだの歩き方」を活用いたしまして、本区のPRに努めていきたいと考えております。今後も、区の観光PRにつきましては様々な方法を検討していきたいと考えているところでございます。

◆委員(井上ノエミ) 
 墨田区には多くの観光資源があります。特に相撲は外国人に大変人気があります。私は区内を歩いているときに、外国人にどこで相撲を見られるか時々聞かれます。朝稽古を見学できる相撲部屋もありますが、時期によって違いますし、その情報をまとめているネットのサイトもありません。本来、観光協会でその情報を集めてホームページに載せれば一番よいと思います。墨田区は日本相撲協会とも包括協定を締結しましたから、相撲部屋から情報を得るのも難しくないと思います。ご見解を伺います。

◎観光課長(榊健) 
 相撲部屋の朝稽古につきましては、それぞれの部屋によりまして見学の有無や時期が異なるなど、条件が様々ございますので、その情報を一元管理し発信するということはなかなか難しいかと思いますが、日本相撲協会と協定を締結したこともあることから、観光面での連携につきましては、観光協会、また日本相撲協会とも協議をしながら引き続き取り組んでいきたいと考えております。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、155ページの交通安全推進に関連して伺います。
 私の地元の外手小学校の周辺では、ゾーン30プラスという交通安全対策を実施していただいています。外手小学校の前の道路にオレンジ色のポールを設置して、道路の両側を狭くして車のスピードを制限しています。これらのポールの設置がスピード抑制にどの程度の効果があったか伺います。

◎道路公園課長(松岡宏輔) 
 ゾーン30プラスは、国、警視庁及び区が連携して実施した事業でございます。生活道路における人優先の安全・安心な通行空間の整備のため、ゾーン30という最高速度を時速30キロとする区域規制に狭窄やスラロームといった物理的対策を組み合わせて、より効果的に交通安全の向上を図るための制度でございます。
 国土交通省が実施した整備効果検証結果によりますと、物理的対策を行った区間を通行する車両のうち、時速30キロ以上で通行していた自動車の割合はゾーン30プラスを実施する前は約20%でございましたが、実施後は約15%と5ポイント減少したところでございます。小学校の通学時間帯である朝夕の時間帯におきましては、時速30キロ以上で通行する車両の割合は、同じく実施する前の30%から約10%に20ポイント減少したところでございます。これらの検証結果から、一定の速度抑制効果はあったものと認識しているところでございます。

◆委員(井上ノエミ) 
 効果があるなら、是非ほかの地域にも取り入れていただきたいと思います。
 次に、同じ道路ですが、自転車は片側はポールの内側を走行します。反対側はポールの外側を走行するようになっています。これは非常に分かりにくいです。実際に走行している自転車を見ると、ポールの外側ではなく狭い内側を走行しています。そのほうが安全だからです。道路の両側ともポールの内側を自転車が走行できるようにしていただきたいと思いますが、ご見解を伺います。

◎道路公園課長(松岡宏輔) 
 自転車の走行ではございますけれども、道路交通法上、自転車は軽車両の扱いになるため、自動車やオートバイと同じく車道の左側を走行することが原則となっているところでございます。ゾーン30プラスでは、交通管理者である本所警察署と調整し、自転車と自動車が譲り合って速度を抑えて走行してもらうよう、一方通行の通りを南へ向かう車は蛇行させつつ、北上する自転車は事故防止のため、ポールで仕切った内側を走らせるようにしているところでございます。
 先日行いました地元との意見交換会の中でも、委員からお話のあったとおり、分かりづらいとか自転車で走りにくいというご意見がございました。ポールの位置を修正してほしいという意見もございました。その意見を踏まえて、今後対応について警察と協議していきたいというふうに考えているところでございます。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、区役所通りですが、自転車レーンがあるので自転車が安全に走行できます。ただ、困るのは時々駐車している車があることです。自転車レーンを塞がれて、多くの自転車は歩道に移って走行しています。車を停車する場合には自転車レーンの外側に駐車してもらいたいと思います。警察とも相談していただきたいと思いますが、ご見解を伺います。

◎土木管理課長(金安毅) 
 区役所通りの駐車車両につきましては、過去に自転車レーン上の駐車車両で自転車が走行しづらくて困っているという相談があった際に、所轄である本所警察署に区が確認をしております。その際の本所警察署の回答は、道路交通法ではできる限り道路の左側に沿って停車することから、自転車レーン上に停車することが正しい方法であり、自転車レーンの外側への停車は後続の車両通行の障害になるので停車違反になるとの回答がございました。
 墨田区自転車活用推進計画におきましても、自転車通行空間の路上駐車対策は所轄警察署と連携し、継続して取り組むということになっておりますので、所轄警察による取締りということを実施していきたいというふうに考えております。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、160ページの公衆便所の整備について伺います。
 若宮公園のトイレですが、多目的トイレには人工肛門を洗浄できるトイレシャワーがついているので、大変便利だと思います。東南アジアの国では、このトイレシャワーが普通のトイレにも付けられています。ウォシュレットに比べて構造が簡単で安いですし、維持管理も簡単なので、最近は大変広まっています。墨田区は、公衆トイレのウォシュレット設置に関してはどのように考えているのか伺います。

◎道路公園課長(松岡宏輔) 
 ご案内の東南アジアの国々で広まっているというトイレのシャワーは、温水洗浄便座と同様の目的で設置しているものであると考えているところでございます。
 若宮公園のトイレにあるシャワーホースにつきましては、先ほど委員からお話があったとおり、人工肛門を洗浄できるトイレのシャワーというところでございまして、水圧や水量が調整できないことから、温水洗浄便座のように使用することは困難であるかなというふうに考えているところでございます。
 公園等公衆トイレの温水便座に関しましては、不特定多数の人が使用するため、使用したくないという声を聞いている一方で、設置に関する利用者の声はほとんど聞いていないところでございます。費用対効果の面も含めて、現時点では設置していくということは考えていないというふうに所管としては考えています。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、161ページの隅田公園の再整備について伺います。
 この再整備に関しては、環境アセスメントは実施しているのか伺います。たくさんの木を切りますので、毎年やってくるサギやカモに影響が出ると心配します。環境アセスメントによれば、野鳥にどのような影響があるのか伺います。

◎都市整備課長(江波戸史恭) 
 環境アセスメントにつきましては、環境影響評価法に基づく環境影響評価のことでございまして、具体的には20ヘクタール以上の市街地再開発事業など、大規模な開発事業などを実施する際に事業者があらかじめその事業が環境に与える影響を予測、評価し、その内容について住民や関係自治体などの意見を聞くとともに、専門的立場からその内容を審査することにより事業の実施において適正な環境配慮がなされるようにするための一連の手続でございます。そのため、隅田公園の再整備につきましては対象事業に該当しないことから、環境アセスメントにつきましては行っていない状況でございます。
 今回の再整備につきましては、保存できる樹木はできる限り保存していくとともに、造成の都合で移植が必要なものは造成の支障とならない箇所へ移植することを原則としてございます。倒木のおそれがあるなど健全度の低い樹木につきましては、今回の再整備を機に更新を図っていく考えでございます。樹木につきましては適切に保存や移植、更新を図っていくことから、今回の再整備がサギやハトをはじめとした野生動物に影響を与えるものではないと認識しているところでございます。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、日進公園の芝生について伺います。
 子どもの遊び場の芝生が完全になくなりました。この1年間は養生もしていません。毎月10万円が芝生の管理にかかっていますが、実際には半分の芝生しか管理されていません。全額支払う必要はないと思いますが、ご見解を伺います。

◎道路公園課長(松岡宏輔) 
 日進公園の芝生は日々多くの子どもたちに利用されているというふうに認識しております。利用頻度の高さに伴い、芝生の傷みやはがれなども発生している状況でございます。芝生の管理につきましては毎月10万円の管理費を支払うということではなく、業務委託により管理しており、実績に応じた管理費を支払っているというところでございます。
 日進公園の広場の在り方や管理、現状や今後の使われ方については、地元の意見も踏まえながら、今後維持管理をしていきたいなというふうに考えているところでございます。

◆委員(井上ノエミ) 
 錦糸公園にある太陽光パネルの携帯電話の充電装置について伺います。
 緑町公園とおしなり公園にある同様の装置は機能していました。錦糸公園の装置は壊れていました。区民から苦情がありますので撤去してもらいたいと思いますが、ご見解を伺います。

◎土木管理課長(金安毅) 
 錦糸公園にある太陽光発電による携帯電話の充電装置は、自立型ソーラースタンドとして環境保全課が平成30年1月から都市公園法の許可を受けて設置しているものでございます。この装置につきましては、錦糸公園のほか、緑町公園及びおしなり公園を含め計3基設置されております。本施設の状況につきましては環境保全課も把握しておりまして、現在、対応を検討中というふうに聞いております。å